新NISAが始まってもう少しで半年が経とうとしています。新NISAをきっかけに投資を始めた人も多いと思います。
円の利上げや為替介入といった動きが活発になって不安になっている人もいるはずなので、今一度積立投資について考えてみましょう。
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大前提、積立投資って何?
積立投資は名前の通り、一定額のお金を投資していく手法です。株価というのは上がったり下がったり変動するものであり、予想は出来ても予測することはできないものです。
でもインデックスファンド、一定の国やテーマに関する株達は”大局的に見れば右肩上がりである”と予想した場合、一定額で積み立てていく、つまり平均を狙っていけばローリスクでリターンが得られるはず。この考えを基に行われるのが積立投資です。
だから、積立投資先を慎重に選ぼうと言われているな。将来右肩下がりのインデックスファンドを選んでしまったら、、、
この投資方法はNISAと非常に相性がいいです。
何故NISAで積立投資が流行るのか
NISAとは少額投資非課税制度であり、投資で得たプラス収支は非課税にするよ~というものです。日本人が大好きなタンス貯金を使わせて経済を回そうと政府が海外の制度をパ〇ったことが始まりです。
名前の通り、年間の投資額や最終的な投資可能額に制限がありますので、積立投資との相性は抜群です。他にも↓のような理由もあります。
- そもそも積立投資しかできない枠がある(つみたて投資枠)
- 個別投資を行うには年間使用できる額が心許ない
- 損益通算*が出来ないため、長期保有が原則となる
*損益通算とは、マイナス収支が出た際、プラス収支と相殺して課税対象額を確定申告を介して減らすこと。個別株を売り買いする人は必須。
つみたて投資の最大のポイント、それは分散
一つの籠に卵を盛るな!!!
この言葉は投資を勉強した際に一度は聞いた言葉だと思います。元々は「ノータリン・ウィルソンの悲劇」という本に書かれた言葉です。
ちなみにこの本では
愚者⇒一つの籠に卵を盛るな
賢者⇒一つの籠に卵を盛り、注意深く見守りなさい
と真逆のことを言っています。
確かに一気に儲けるためには一つの籠に卵を盛る、つまり集中投資が正解です。しかし一歩間違えれば一気に失うことになりかねます。これはもはや投資ではなく投機(ギャンブル)です。
そのため、リスクを分散して投資を行うのが鉄則となっており、その分散を如何なく発揮しているのが積立投資です。
投資額の分散
手元にある投資用のお金を一気に使うことは恐怖だと思います。もしかしたらその数日後にさらに良い投資対象が現れたり、全くの別件でお金が必要になる事案が発生する可能性もあります。そのようなリスクを対応するため、少しずつ分けて投資していく。これが投資額の分散となります。
投資時期の分散
上述の通り、株価は常に変動するものであり、予測不可能なものです。株価が安い時に購入したいという気持ちは十分にわかりますが、いつが安いのかなんて誰もわかりません。ですので、時期/周期(大抵は月1回)を決めて淡々と投資していくことで、購入株/口の額は平均化され、リスクが分散されていきます。
(インデックスファンドなら)投資先の分散
インデックスファンドは各テーマ(全世界株とか米国とか)に沿った株を複数セットにして運用しています。つまりどこか一つの株が暴落や破産があったとしても、全体としては軽微なダメージで済む可能性があります。しかし個別株の場合はその株が暴騰すれば大勝、暴落すれば負けという図式になります。自分に見合ったリスクを考える必要があります。
通貨の分散
株は日本国内だけではなく、海外の会社の株を購入することが出来ます。つまり投資した会社の国の通貨で運用するということになります。
もし全世界株のインデックスファンドに投資している場合、各国の通貨を取り扱うことになりますので、これは高い分散となります。
少し前にヤ〇ーニュースが取り扱っているコラムで、投資先はTOPIX一択!という記事で見ることがありました。その記事では、為替リスクがない日本国株を選ぶべきと書かれていました。
そのこと自体は一理あります。為替リスクを避けたいと考えた場合、自国の株を購入すれば一切の為替リスクはありません。
ただし、その場合は日本円に集中するということになります。円が暴騰した場合、暴落した場合、どちらもあり得る未来なのできちんとシミュレーションする必要があります。
最後に
積立投資はリスクの分散方法としては秀逸であることを話しました。しかし、投資先によってそのリターンもリスクも全てが変わってきます。投資を始める際はきちんと勉強してから始めましょう。
なお、分散とは散らばりのことであり、リスクそのものを消しているわけではありません。投資は資産が減る可能性も大いに含んでいます。投資は自己責任、この言葉だけは忘れてはいけません!
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