とあるご縁があり、ファイナンシャルプランナーと話す機会がありました。その時にオススメされた保険が「ユニットリンク」でした。ユニットリンクはお得なのかどうかを自分なりに計算してみたので、是非参考にしてください。もし計算が間違っていたらコメントいただけると助かります💦
変額保険「ユニットリンク」とは
ユニットリンクとはアクサ生命が取り扱っている生命保険の一つであり、一言でいうと「生命保険+投資信託」という金融商品です。過去に外貨建て終身保険で痛い目に合っている私としては慎重にならざるを得ない保険です。
参考記事:節約術 ~固定費の見直し3選~
先ほど投資信託と書きましたが、本保険での正式名称は「特別勘定」と言います。ユニットリンクが運用している10種類の特別勘定を自分で選び、生命保険を払いつつ資産運用を行っていく金融商品となります。
また、他の保険との違いを挙げるとすると、払済保険への変更が可能というところです。保険料のお払込みを中止し、払いもどし金をもとにして、死亡・所定の高度障害状態に該当されたときに保険金をお支払いする払済の定期保険に変更可能です(最低10年の加入が必要)。この変更は積立を止めることになるので、慎重に選択する必要があります。
特別勘定の詳細(2021年12月現在)
①安定成長バランス型
日本株式20%、外国株式20%、日本債券30%、外国債券30%の割合で資産を運用。費用:年率0.49390%
②積極運用バランス型
日本株式25%、外国株式35%、日本債券20%、外国債券20%の割合で資産を運用。費用:年率0.54480%
③日本株式型
JDFインデックス・ファンド国内株式F(ブラックロック・ジャパン株式会社)に主に投資して資産を運用。費用:年率0.13200%
ベンチマーク:TOPIX
参考となる投資信託⇒ニッセイ TOPIXインデックスファンド 管理費用:0.154%
④日本株式プラス型
アライアンス・バーンスタイン・ジャパン・スタイル・ブレンド・ファンド(アライアンス・バーンスタイン株式会社)に主に投資して資産を運用。年率:0.82600%
ベンチマーク:TOPIX
⑤外国株式プラス型
アクサ IM・グローバル(日本除く)株式ファンド(アクサ・インベストメント・マネージャーズ株式会社)に主に投資して資産を運用。費用:年率0.55000%
ベンチマーク:MSCIコクサイ指数
参考となる投資信託⇒eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 管理費用:0.1023%
⑥世界株式プラス型
キャピタル世界株式ファンドVA(キャピタル・インターナショナル株式会社)に主に投資して資産を運用。費用:0.77300%
ベンチマーク:無し
参考となる投資信託⇒キャピタル世界株式ファンド 管理費用:1.701%
⑦新興国株式型
エマージング株式インデックス・ファンド(ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社)に主に投資して資産を運用。費用:0.55000%
ベンチマーク:MSCIエマージング・マーケット・インデックス
参考となる投資信託⇒ eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 管理費用:0.187%
⑧世界債券プラス型
アライアンス・バーンスタイン・グローバル・ボンド・ファンド(アライアンス・バーンスタイン株式会社)に主に投資して資産を運用。費用:0.57200%
ベンチマーク:FTSE世界国債インデックス
参考となる投資信託⇒三菱UFJ 世界国債インデックスファンド 管理費用:0.66%
⑨オーストラリア債券型
アライアンス・バーンスタイン・オーストラリア債券ファンド(アライアンス・バーンスタイン株式会社)に主に投資して資産を運用。費用:0.34100%
ベンチマーク:ブルームバーグ・オーストラリア国債インデックス
参考となる投資信託⇒UBSオーストラリア債券オープン(毎月分配型) 管理費用:1.1%
⑩金融市場型
アクサ ロ-ゼンバーグ・日本円マネー・プール・ファンド(アクサ・インベストメント・マネージャーズ株式会社)に主に投資して資産を運用。費用:0.03575%~0.50600%(毎月変動)
ベンチマーク:
日本円無担保コールオーバーナイト物レートにより日々運用したときに得られる投資収益を指数化したもの
総合的な感想
10種類の特別勘定の特徴とそれと同類の投資信託を紹介しました。各ベンチマークとの比較はユニットリンクの運用実績レポートに書いてあるので是非確認してください。
私個人の感想となりますが、特別勘定自体は「この保険に入ったからこそ投資できる」という特別なものはありませんが、保険とのセットのためか、管理費用が安く設定されていることが特徴であり、少なくとも投資についてはぼったくりではないな、です。

とはいえ、インデックスファンド、特にeMAXISシリーズの手数料の安さを再認識・・・
FPに勧められたユニットリンクの契約
冒頭の通り、今回はファイナンシャルプランナーに本保険を勧められたことが始まりです。その時の契約内容は下記の通りです(なお、私の年齢は34歳です)。
- 商品名:ユニット・リンク保険(有期型)
- 保険期間:80歳満了
- 払込期間:80歳満了
- 保険金・年金・給付金:3000万円
- 保険料:月40560円

80歳まで支払い続けるのかよ・・・
勿論、これは一つの例なので、保険金額を下げたりなどカスタマイズできます。重要なのは、「ユニットリンクがお得なのかそうでないか」です。2つのケースを想定して自分なりに計算してみました。
ユニットリンクのシミュレーション
今回は下記の条件を前提としてシミュレーションしてみました。
- その① FPに勧められたユニットリンクの契約条件を比較元としてシミュレーションを行う。支払開始年齢は34歳。
- その② 比較先は保険料を3000万円に設定したライフネット生命の掛け捨て生命保険と投資の併用とする(ライフネット生命にした理由は、見積もりが一番楽だったので)。
- その③ ユニットリンクと同じ40560円を毎月の合計の支払い料とする
⇒例えば毎月の保険の支払い料が1万とすると、残金の30560円で積立投資を行う。 - その④ 運用利回りは両者ともに6%とする。
⇒特別勘定の世界株式プラス型と同種の投信信託の設定来のリターンが6%であるため。 - その⑤ 80歳(46年間)までの推移を予想するのは
面倒、大変なので30年までシミュレーションし、検討する。
FPに紹介されたユニットリンクの運用結果の推移は下記の通りです。
年数 | 1年 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 | 25年 | 30年 |
支払保険料の累計 | 486,720 | 2,433,600 | 4,867,200 | 7,300,800 | 9,734,400 | 12,168,000 | 14,601,600 |
運用結果 | 0 | 1,790,000 | 4,840,000 | 8,460,000 | 13,210,000 | 19,520,000 | 28,070,000 |
利益 | -486,720 | -643,600 | -27,200 | 1,159,200 | 3,475,600 | 7,352,000 | 13,468,400 |
ラウンド1:80歳まで掛け捨て生命保険に加入した場合
80歳まで掛け捨て保険を支払う場合、ライフネット生命では月額15,502円でした。残金となる25,058円を6%で投資すると下記の通りです。
年数 | 1年 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 | 25年 | 30年 |
支払保険料の累計 | 186,024 | 930,120 | 1,860,240 | 2,790,360 | 3,720,480 | 4,650,600 | 5,580,720 |
投資額の累計 | 300,696 | 1,503,480 | 3,006,960 | 4,510,440 | 6,013,920 | 7,517,400 | 9,020,880 |
運用結果 | 309,791 | 1,746,294 | 4,083,226 | 7,210,559 | 11,395,650 | 16,996,248 | 24,491,110 |
利益 | -176,929 | -687,306 | -783,974 | -90,241 | 1,661,250 | 4,828,248 | 9,889,510 |
ユニットリンクと比較すると、ユニットリンクの圧勝ですね。掛け捨て生命保険は期間が長引けば割高になるのが原因です。

そもそも80歳まで生命保険が必要かどうかを見直す必要がありますな。
ラウンド2:30年間掛け捨て生命保険に加入した場合
30年間(私の場合34歳~64歳)支払う場合、支払い額は月額7,630円でした。残金となる32,930円の6%運用は下記の通りです。
年数 | 1年 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 | 25年 | 30年 |
支払保険料の累計 | 91,560 | 457,800 | 915,600 | 1,373,400 | 1,831,200 | 2,289,000 | 2,746,800 |
投資額の累計 | 395,160 | 1,975,800 | 3,951,600 | 5,927,400 | 7,903,200 | 9,879,000 | 11,854,800 |
運用結果 | 408,294 | 2,305,106 | 5,389,867 | 9,517,975 | 15,042,317 | 22,435,139 | 32,328,397 |
利益 | -78,426 | -128,494 | 522,667 | 2,217,175 | 5,307,917 | 10,267,139 | 17,726,797 |
掛け捨て生命保険もここまで制限すれば併用の方が上となります。重要なのは自分のライフスタイルを考慮して、いつまでどのくらいの額の生命保険をかけるか、に尽きます。私でしたら60歳以降に保険金3000万円は不要かな、と考えます。
ただし、このシミュレーションには一つ重要な要素が抜けています。それは税金です。
生命保険によるメリット
ユニットリンクによる運用にはいくつか税制上のメリットがあります。
生命保険料控除
ユニットリンクは投資信託ではなく生命保険のため、年末調整で申告することで節税することができます。忘れずに申告しましょう。
所得税 or 贈与税
満期返戻金を受け取る際、保険料の負担者が受け取る場合は所得税が、保険料の負担者と受取人が異なる場合は贈与税がかかります。投資の場合は20.315%(住民税+所得税+復興特別所得税)であり、支払う税金が異なります。受領額と受領時の所得によって税額は変わるので、どちらが得とは明言できませんが、両方行えばある意味税金の分散をしているとも言えます(岸田さんのせいで金融課税が強化されそうだし!)。
個人の考え
私個人の考えとなりますが、私はやはり投資と保険は分けて運用しようと考えています。過大の保険は不要ですし、月々の支払いが高いと家計を圧迫し、自由に使えるお金(趣味であったり、家族サービスであったり、追加の個別株投資であったり)が制限されます。また、今回は計算していませんが、目に見えない手数料も忘れてはいけません。私は現在妻の分を含めた積立NISAを満額で運用しているため、これを主軸に投資信託や変額保険ではない別の分散投資を行いたいと感じています。
なお、NISA・積立NISAをやっていない人は是非挑戦してみてください。少額からでも運用できるので、投資初心者には一番入りやすい投資だと思います。
参考記事:積立NISAは儲かるの?
最後に
ユニットリンクについて考察しましたが、少なくとも外貨建て終身保険と比較すればぼったくりの保険ではなく、ライフスタイルによっては手を出す価値はある保険だと思います。特に投資に慣れておらず、投資結果の上げ下げに一喜一憂してしまうような人はこの保険に任せてしまうのも手だと思います。ただ、自分にあった保険に調整しつつ、資産運用を最大限に行いたい人にとっては微妙な選択肢だと思います。投資に間違いはあっても、正解はないので、自己責任として納得できる範囲で投資を始めてみましょう。
コメント
検索から失礼します
つみたてNISA満額、生命保険を探している時に提案頂きました。
悩んでいる時に検索し、読ませて頂きました。
投資の知識が全く無く、保険と投資を分けて行うのが自信がないため、こういう商品を使うのも悪くないのかなと思うことができました!
ありがとうございます。